初めての方必見!不織布バッグをキレイに作る3つのポイント

不織布バッグイメージ

低価格で耐久性にも優れ、環境にも優しい点が人気の不織布バッグ。
アパレルやレンタルビデオ店、イベント展示会などでよく利用されている素材です。
今回は初めて不織布バッグを作る方へ知っておくとキレイに仕上がるポイントをお伝えします。

1.印刷時にかすれたりつぶれたりしない線幅で

不織布バッグ線幅の目安
紙袋やポリ袋では表現できていた細かなデザインも不織布に印刷する際は再現できない可能性があります。
不織布の表面は紙やポリとは違って凹凸が大きいため、印刷方法は主にシルクスクリーン印刷で行います。

シルクスクリーン印刷では線幅は0.5mm(1.42pt)以上、線と線の間隔は1mm(2.83pt)以上の太さがあれば安心です。illustrator、photoshopのものさしツールなどを使ってデータ入稿前に作成したデータの細かい部分が何mmあるのかを測ってみましょう。

 

2.マチにデザインが流れないようにする

不織布マチへのデザイン

 

不織布バッグは袋の形状によっては仕上がりイメージが変わります。
船底袋は底部分が船のような形状をしているタイプで、袋の口が大きく開くのでものが入れやすく、たっぷり収納したい場合に最適です。データ作成の際に、バッグの端にロゴを配置されたり横幅いっぱいまでデザインを入れてしまうと、図のようにバッグを広げて中身を詰めた際にデザイン部分がマチに流れてしまいます。
中身を入れてもロゴやデザインをしっかり見せたい場合は、袋の底部の幅に収まるようにレイアウトするのがおススメです。

 

同様に底マチタイプの不織布バッグも、マチを広げて中身を詰めた際に正面から見える範囲が変わってしまいます。こちらもデザインがマチに流れないようにするにはマチ幅の分だけ余白をとってデザインを入れるようにしましょう。

 

3.色が重なるデザインの場合はヌキかノセかを区別する

シルクスクリーン印刷は印刷色ごとに分けて1色ずつ順番に刷っていきます。版を手作業で合わせるため、多少のズレが生じやすくなります。2色印刷または3色印刷をご希望で色が重なるデザインを作成される場合は特に注意が必要です。表現したいイメージに合わせてヌキかノセかどちらかを指定してください。
ヌキとノセのイメージ
「ヌキ」とは色が重なる部分の背景を空洞にくりぬいた状態、「ノセ」とは背景を全部印刷した上に重なる部分を印刷する状態です。「ヌキ」の場合は色はキレイに再現されやすくなりますが印刷時の版ズレが生じる可能性があります。
一方「ノセ」は印刷時のズレはなくなりますが、版をひとつひとつ重ねて印刷するため色同士が混ざってしまいます。上に重なるのが黒など濃い色の場合は影響は少ないのですが、色によっては見え方が変わってしまうため注意しなければいけません。

 

不織布バッグに向かない表現

不織布に向かない表現

シルクスクリーン印刷を使用した不織布にはグラデーションや濃淡のあるデータは印刷できません。写真や繊細な表現のデザインの印刷もあまり向いていません。ベタ面が広いデータもムラの発生やインク面の割れが起こる恐れがございますのでなるべく避けていただけますようお願いしております。
どうしても濃淡のあるデータや写真を印刷したい場合はデータを網点状へ変換していただくか、印刷方法を熱転写などに変更します。印刷方法を変更されますと納期や費用が変わってきますので、予めご相談ください。

 

仕上がりをキレイにするためには不織布、印刷方法それぞれの特性を知ることが大切です。以上の点を守ってキレイな不織布バッグを作りましょう。作成したいデータが不織布印刷に適しているか心配な場合はお気軽にお問い合わせください。