使用されたフォントは、すべてアウトライン化してください。
フォントの情報が残ったままご入稿されると、お客様の意図しないフォントに置き換わって印刷されてしまいます。
●フォント(図1)を、パスで構成されたオブジェクト(図2)に変換することです。
文字のアウトライン化をすることで、フォントの情報が破棄され文字が図形化されます。これにより、例えば「Aゴシック」というフォントを使用して作成したデータを、「Aゴシック」というフォントがインストールされていない別のPCでデータを開いた際にも、文字の形が変わってしまう事を防ぐことができます。
一度アウトライン化したフォントは、元に戻すことができません。
アウトライン化した場合は必ず別名保存して、手元にアウトライン前データを保管されることをお薦め致します。
●フォントをアウトライン化する方法
フォントのアウトライン化…全ての文字を選択した状態で、[書式]→[アウトラインを作成]
(もしくは右クリック→[アウトラインを作成])
●フォントについている記号の意味
おおむねフォントは「フォント・ファミリー名」「グリフセット名」「JIS2004対応か否か」「ウエイト」の4つのルールから成り立っています。
※ファミリー=統一的なデザインで作られた複数のフォントの集まり
※グリフ=文字の形
※JIS2004対応か否か=グリフセットがJIS2004に対応している場合はNがつく
※ウエイト=文字の太さ
●フォントが印刷されるまでの仕組み
コンピュータの内部では、文字は全て符号で扱われます。異なるPC間で同じフォントを表示させるためには、
コンピュータの中に同じ「フォント」と「レイアウトエンジン」が存在することが不可欠です。
「レイアウトエンジン」は、符号の状態の文字を「グリフ」、つまり表示されるべき文字の形に変換する役割を担います。
OSに内臓されているか、アプリケーションが独自に内臓しています。例えばAdobeシステムズの組版・画像アプリケーションは、「CoolType」というレイアウトエンジンを内蔵しています。
内臓しているレイアウトエンジンが異なる場合は、たとえ同じフォントを内包していても文字化けを起こす場合があります。