1色刷り面は、グレースケール(CMYKのK版のみを使用した色指定)もしくは指定の特色の濃淡で作成してください。
(例:DIC53の濃淡で表現した場合)
●グレースケールの設定方法
グレースケール…[フィルタ]→[カラー]→[グレースケールに変換](~IllustratorCS2)
[編集]→[カラーを編集]→[グレースケールに変換](IllustratorCS3~)
※ 変換結果はIllustratorに依存します。変換結果をよくご確認ください。十分な変換結果を得られない場合は、個別に色指定をご調整ください。特に画像の変換では大きく色みが変わることがあります。Photoshopでグレースケール変換を行なってから配置されることをおすすめします。
CMYKで表現された黒/グレー、RGBモードで作成された黒/グレー、レジストレーションカラーは一見モノクロですが、CMYK4色のデータとなり、グレースケールとはなりません。
4色(CMYK)のプロセスカラーの掛けあわせでは再現できない色を表現したい場合や、網点で表現するよりも
鮮やかにその色を表現したい場合、もしくは色数を抑えてコストを減らしたい場合などに特別に調合されるインク色になります。パソコンのモニターでご覧いただく色はダミーですので、印刷工場では実物のカラーチップに合わせてインクを調合します。
プロセスカラーでは表現できない「指定色」を表現
例えば独自性を表現したいコーポレートカラーで企業ロゴやビジネスツールを作るとき、特色なら企業イメージに合わせた特別なカラーを指定することができます。また4色のプロセスカラー印刷なら印刷環境によって色のばらつきが出やすいというリスクがありますが、特色は調合による若干の変化はあるものの、仕上がりは比較的安定しています。常にイメージに近い色を表現できるメリットがあります。
色鮮やかで、文字や線がシャープに
プロセスカラーの場合、あらゆる色を4色の網点を掛け合わせて再現するため、時には色が濁ってしまったり、細い線や文字が薄くなってしまうことがあります。しかし特色なら掛け合わせをしないので、指定のカラーを鮮やかに印刷することができます。
●データをCMYKの掛け合わせで作成されている場合でも、近似の特色への置き換えは可能です。(ただし色数やメタリックカラーなどによっては、料金が変わってくる可能性があるのでご注意ください。また、特色のカラーバリエーションにも限りがあり、プロセスカラーのような仕上がりをイメージされていても同じ色で再現できるとは限りません。ご注文時に特色を用いることがわかっている場合は、できる限り初めから特色の仕上がりになることを想定してデータを作成してください。)
例えば、
・M100 Y100の赤色→DIC156
・C100の水色→DIC577
・K50のグレー→PANTONE Cool Gray 7C
のように、よく用いられるわかりやすい色については、ある程度プロセスカラーのイメージと遜色なく(特色のほうがやや鮮やかな傾向ですが)表現することが可能です。
●また、ゴールドやシルバーなどのメタリックカラーを想定されている場合でも、
特にゴールドについては青金・赤金などの微妙な違いがありますので、
仕上がりをどのような色にされたいか具体的にイメージしてください。
PANTONE 871 青金寄り
↓
873 中金ぐらい
↓
PANTONE 876 赤金寄り
※不織布やコットンバッグなど、紙以外の生地に印刷する場合は、メタリックの輝度が落ちてゴールドやシルバーだとわかりにくくなる場合があります。ご注意ください。
●特色の設定方法
特色設定…[スウォッチ]→[スウォッチライブラリを開く]→[カラーブック]→
[DICカラーガイド] もしくは[PANTONE+Solid Coated]※
※弊社で取り扱いのある色見本になります。