シルクスクリーン印刷

シルクスクリーン印刷とは?

版に空いた孔(あな)をインキが通り、下にある紙や布に印刷される「孔版印刷」の代表格です。

シルクスクリーン印刷では、紗(しゃ)とも呼ばれるメッシュ状のスクリーンに、図柄のポジフィルムを露光させて感光剤を洗い流すことによってできたネガ版(絵柄に沿ってインキが通る孔のあいた版)を使用します。【図1】

版の上からインキを置き、スキージと呼ばれるヘラで均一に撫でることによって、紗にあいた孔をインキが通って、下の紙などに転写されます。【図2】

 

 

 

シルクスクリーン印刷の長所・短所

【長所】

● 紗のメッシュ数(格子状の編み目の大小)によって、インキの盛り量を厚く盛ることができます。
● インキに混ぜる材料も、ラメなど他の印刷方法ではできないほどの大きな粒子も混ぜることが可能なので、例えば金や銀などのメタリックカラーもやり方次第で強く印象付けることができます。
● 紙だけではなく、布やプラスチック、ガラスなど様々な素材に印刷できます。

 

【短所】

● 孔のサイズが小さすぎると目詰まりを起こすため、インキがのるべきところにのらなかったり、インキがのるべきでないところが潰れたりしてしまいます。きめ細かいデザインの再現には向いていません。
● オフセット印刷のように網点を均一に表示させることができないため、濃淡をつけた表現にも向いていません。一枚一枚で全く同じようにグラデーションをかけることもできません。