凹版印刷の代表格で、版に凹みを作り、そこに詰められたインキを紙、フィルムなどの素材に転写します。 版に作られた凹みの深さや、体面積を変えることによって、色の濃淡を表現できます。【図1】
【エングレービング、ドライポイント(彫刻)】
ダイヤモンドなどの針が付いた彫刻機で、版胴(シリンダー)に電子彫刻して製版します。主に凹みの深さの違いによって階調表現を行います。【図2】
【エッチング(腐食)】
版胴(シリンダー)に図柄をレーザーによって焼き付け、それを腐食して製版します。主に凹みの表面積の違いによって階調表現を行います。【図3】
【長所】
● 写真技術を応用して製版するのが出発点なので、写真などの階調表現が滑らかで美しいのが特徴です。
● 版の耐久性があり、特に大ロット印刷に向いています。
● 軟包装(フィルム)への印刷や、偽造防止目的で紙幣やパスポートなど、多分野で活用されています。
【短所】
● 他の印刷方法と比較して、製版代が比較的高価なため、小ロットの印刷には向きません。