紙袋をかんたんに作ろう!素材とレイアウトのパターンⅡ

さて、紙袋をかんたんに作ろう!シリーズⅠはもうご覧いただけましたか?

前回は、ロゴやホームページのURLなど、すでにお持ちの素材を使って、レイアウトのバリエーションだけで印象の違う紙袋を作ってみましたが、今回はさらに「色」や「柄」にも変化を加えていって、魅せ方を楽しんでみましょう!

1.会社ロゴ、ホームページURL、素材(イラスト)等を用意します

ロゴは前回とは異なる書体に、また、イメージに合いそうなイラストを用意してみました。

2.カラーバリエーションを考えます

レイアウトは固定で、背景も含めて色をどのようにするか考えてみましょう。

この時、紙の素材も合わせて考慮すると、印刷カラーがのった時にどのように仕上がるか、リアルに見えてきます。

背景:白(紙色) × ロゴ:黒(1色印刷)

紙袋パターン 白黒

背景:茶色クラフト紙 × ロゴ:黒(1色印刷)

紙袋パターン 茶色クラフト

背景:白(紙色) × ロゴ:ヌキ、背景ベタ:パステルグリーン(1色印刷)

紙袋パターン パステルグリーン

3.柄を加えてみます

背景に柄を加えてみると、華やかさが加わります。

背景:白(紙色) × ロゴ&背景柄:黒(1色印刷)

紙袋パターン 白黒 花柄

背景:茶色クラフト紙 × ロゴ&背景柄:黒(1色印刷)

紙袋パターン 茶色クラフト 花柄

背景:白(紙色) × ロゴ:黒、背景柄:ピンク(4色フルカラー)

紙袋パターン ピンク 花柄

4.ロゴを箔押しにしてみます

カラーを楽しむのは、印刷だけとは限りません。

例えば、ゴールドやシルバーなどの箔押しをワンポイント入れることで、

私たちが身に着けるアクセサリーのように、紙袋でもキラリと光るおしゃれなバッグへと様変わりします。

 

メタリックカラーを表現するには、PANTONEやDICのゴールドやシルバーのような やや控えめな輝度の特色印刷でも可能ですが、オプションで箔押しをすると、よりいっそうリアルな輝き方になります。

背景:白(紙色) × ロゴ:箔押し(ゴールド)

紙袋パターン ゴールド箔押し

背景:白(紙色) × 背景柄:グリーン(4色フルカラー)、ロゴ:箔押し(ゴールド)

紙袋パターン 箔押し 花柄

展開図

印刷とは別にオプションを追加する場合、「印刷」と「箔押し」とでレイヤーを分けておきます。箔押しは濃淡の表現ができないので、CMYKのいずれか1版の100%でデータを作成してください。また、実際の箔のメタリックカラーはデータでは再現できないですが、本番の入稿データとは別にPhotoshopなどの画像編集ソフトを使って立体図を作ると、実際に箔が押された時のイメージができるでしょう。

箔押し紙袋展開図パターン1

箔押し レイヤー

印刷とは別にオプションを追加する場合、
「印刷」と「箔押し」とでレイヤーを分けておきます。

5.口折で魅せます

紙袋をかんたんに作ろう!シリーズⅠでもお伝えしたように、紙袋は比較的たくさんの面でできているので、面ごとにデザインを切り替えることで生まれる表情があります。例えば、先ほどは背景の全面に花柄を入れるデザインでしたが、外側からは真っ白な紙の上にワンポイントのロゴがあるだけ、でも中を覗いてみると口折にカラーや柄がのっているのも、ちょっと隠れたおしゃれでワクワクします。

口折含めて全面に柄            口折のみに柄

口折 全面柄 口折のみ

展開図

口折のみに柄やカラーを入れたい時は、塗り足しを5mmぐらい設けると、正面にその柄やカラーが見えてしまう心配はありません。

紙袋展開図パターン 口折のみ柄